13~14年前の環境関連の雑誌に出ていた東京電力のCMには「電気は貯めることができません!」。
だから原子力発電が必要です。という意のコピーが出ていました。
ピーク電力に合わせ原子力発電所を造り、稼働調節のし易い他の発電施設で全体の供給電力を調整していこう、というものだったと思います。
確かに発電側(供給側)の大規模な蓄電能力は陽水発電を除けば見当たりません。
そこで発想を転換してみてはどうでしょうか?
電気畑構想で展開中の「独立型太陽光発電システム」は通常の太陽光発電システムと異なり、太陽光で造った電気をバッテリー(12V)に一旦蓄えるようになっています。その直流電源をインバータを介して交流電源(100V)に変換し、家庭の電気製品に利用しようというものです。
この一部分を応用し、各家庭で深夜電力等をバッテリーに蓄え、電力需要がピークになる時期に貯めた電気を使うということはどうでしょうか?
一般家庭が一日使用する電力はバッテリー6台程で賄いきれます。ピークカットの目的だけであれば2~3台で十分なはずです。
バッテリー充電器、100Ahバッテリー、インバータがあればこの装置が完成します。5万円程度でDIYが可能です。
今後、スマートメーターを普及させようという背景には電力単価を微細に調整させるという意もあるようです。
利用者が少ない時は安く、多い時には高く、ピーク時には更に高くするということも簡単に出来てしまう訳です。
これからの時代、家庭での蓄電設備は重要になってきます。
ピークカットが出来れば、電力需要が逼迫することは無くなり、何と言っても良い事は、原子力発電所の再稼働を阻止することができます。
DIYで出来る家庭の蓄電システム、皆さんも如何ですか?
(元記事は2011年10月に書きました)